馴初
スコティッシュフォールドの♀が我が家に来たのは突然のことでした。グッディーは小さいころ柴犬を飼っていたこともあり、自分は犬派だと思っていました。猫を飼うなんて考えたこともなかったのですが、ひょんなことから我が家に猫がやってくることになったのです。
その話しを始めると長くなるので、またの機会にしますが、その子猫にはすでに名前がありました。「杏」です。当時まだ6か月くらいの月齢だったと思います。はたから見てもとてもかわいい子でしたが、なにぶんグッディーは犬派だったのと、部屋に毛が舞うのがどうにも苦手で、最初はサンルーム(4畳)で飼うことにしました。ちょうど秋口でサンルームが居心地が良くなる季節だったのは幸いでした。
葛藤
飼いたい気持ちのないまま、むしろ飼わされていると言った方が良い状況でしたが、とにかく我が家にやってきてしまったからには、自分なりに飼う責任を果たさなければ… そんな気持ちから、4畳をなんとか広く使える工夫をしてみるところから始まりました。そう、キャットタワーみたいに立体的に空間を使うけど、お金はなるべくかけない方法。いくつかトライしたことがありますが、その中から今回は杏の家をご紹介します。
猫棟
ジャーン、という感じですが、屋上付きの3階建てマンションです。1階は(見えてませんが)カリカリと水と爪とぎフロアー、中2階がトイレになっていて、2階が厚手の寝床、3階が薄手の寝床、屋上が見張り台となっています。
どうやって作ったかと言うと、もともとあったケージを一部分解し、100円ショップのワイヤーネット、突っ張り棒、結束バンドで増築したわけです。猫砂の交換もしやすいように扉が配置されています。これは今でも重宝してますね。
2階の側面のネットも開けられるようになっていて、2階の掃除やグッズの交換がしやすいですし、3階は一部吹き抜けているので、上から楽に出し入れできます。
そして目玉は屋上階から猫トンネルでサンルームに出られるようにしたところでしょうか。当初はトンネル強度が心配でしたが、体重が3kgを超えた今でも何の問題もなく健在です。サンルーム側がどうなっているのかは次回のお楽しみということで。
状況
もちろん毎日サンルームへの出入りに使われているわけですが、
- 毎日最低でも2往復はしている
- ゆっくりの上り下りでもまあまあ運動にはなっていそう
- 猫トンネル通過時のカシャカシャ音は気に入っている模様
- 2歳までは屋上階でくつろくことが多かった
- 屋上階から飛び降りることは3歳の今でもない
- ときどき野生に目覚めて猛ダッシュで駆け上がり駆け下りる
- 猛ダッシュでも使用に耐える程度に堅牢
- 猛ダッシュで勢い余って屋上階から落ちたことがある
- そのため現在は屋上階に落下防止柵が設置されている
っていう感じですかね。大変重宝している部分も多々ありますし、何より杏が気に入ってくれているように感じます。
さいごに
ということで、今回は杏の家を紹介しました。
特に当時、杏と向き合っていてよく思ったのは、もっと猫好きな人に飼われていたら、毎日いっしょに寝起きしてもっと幸せだっただろうに、ということでしたね。そのぶん別のことで距離を縮めようと努力していたのかも知れません。そんなこんなで始まった猫との一つ屋根の下での生活奮闘記のようなものをこれからも息抜きに書いて行こうと思っています。